音楽の話が止まらない2~Can‘t stop fallin’ in love~誰も~~

さて、自分の音楽好きのルーツを自分の年齢に沿ってご紹介していくこの企画。

第2回目。

やはりというか、18歳くらいまでに私の趣味嗜好が確定したような気がしたので、前回がどうにか4歳~18歳までを収まるように心がけたが、実は17歳~18歳の一年が一番濃い。

濃い1年なので収まらなかった17歳頃から今回は始めてみようと思う。

 

ちなみにタイトルの~は分かる方には分かるだろうが、globeの曲名と歌詞の一部である。小室哲哉氏のTKサウンドも思春期の私のそばにはいつも在った。

 

17歳。2月の早生まれの私は高校三年生。コンビニのバイトと自動車学校の講習に勤しむ。就職組なので勉強は最低限、演劇部は自分と向き合う時間が欲しくて高校2年生で辞めた。自分に向き合いつつ遊びにも余念が無い。

 

あー濃い。濃いーの来るよ。クラシック興味ない方ここ飛ばしてください。

この頃デアゴスティーニ(付録付きマガジン。分かる人には分かる。)のクラシックコレクション、チャイコフスキーの巻を購入。バレエ漫画、「SWAN」にドハマりしていた私は「白鳥の湖」がどうしても聴きたくて。

この頃仙台の新生堂でよくクラシックのCDを漁っていた。普通のアルバムよりクラシックのCDは著作権の関係で安かったりする。それもお得感があって購買意欲となる。

 

いまは新生堂はなく、違うCDショップになっているけど。あの前を通りかかけると今でもノスタルジックな気持ちになる。

ちなみにクラシックで初めて買った(母にねだって中学生の時買ってもらった)CDはショパンポロネーズ集(アレクサンダー・ブライロフスキー演奏)である。

カインズがカインズホームの時代、ワゴンの中から選んで買ってもらった。

 

そして2番目に購入したクラシックのアルバムはチャイコフスキーの〈悲愴〉。

確かベルリンフィル演奏のカラヤン指揮。

完全にタイトル買いである。

このころはマイナーコードの陰鬱な悲しいクラシックが大好きだったのである。(今もか。)

そんなわけで、ショパンチャイコフスキーはクラシック曲において私の核である。

あー濃かったなかなか進まない。クラシック興味ない方ここまで飛ばせましたか。

そうして17歳の終わり。

私の永遠の・・・なんだろ。ロックアイコン?ダークサイドクイーン?メンヘラ(当時はない言葉だった)姫?

 

Coccoに出会うのであった。

 

沖縄出身のシンガーソングライター。絵本もかき、エッセイも書く。女優もやり、バレエもやる。(あとはウィキペディアでみて。)

長くつらかった思春期の終わりに彼女に出会えたことは、本当に僥倖である。

つらいことには終わりがある。そう教えてくれた。

彼女は孤高であることは恐るるに足らないことであることを教えてくれ、私のつらい思春期を通過儀礼として必然だったものとして昇華させてくれた。

Cocco #ブーゲンビリア

 

今でも彼女はかけがえのない存在。私のスター。

当時はCoccoのような声で歌えるなら、悪魔に魂を売ってもいいと思うほど焦がれて憧れた。

 

そして、ついに椎名林檎である。

この頃19歳だった私。

こちらもCoccoとは違った意味で私にものすごいインパクトを与えた。

歌詞の世界観、独特の言い回しやなんだか懐かしい香りのするよな、斬新なよな曲調。そしてエロくてアダルティ。

椎名林檎 #無罪モラトリアム

 

Coccoの官能的な世界観と椎名林檎のエロスはもう女はあばずれるくらいが丁度いい。という価値観を私に植え付けたのだった。

 

彼女たちに出会わなければNIRVANAの破滅的な生き様ロックも、女の悲しい性

(さが)を歌う昔の歌謡曲も、より楽しめる感受性が育れなかった。気がする。

 

17歳から20歳までであったアーティストは女性シンガーが大豊作。chara、UA、Fay Ray、aiko矢井田瞳、MISIA、そして宇多田ヒカル

私の青春。

 

そして23歳。

ACIDMANの王道かつ前衛的なロックにはまりライブに何度も通い、

ロックのインストゥルメンタルを聴ける耳が養われた。

 

そこでやっと理解するのである。X(JAPAN)のバラードの間奏の意味が。

 

私はクラシック以外の歌詞のない曲を聴くのが苦手だった。

Xのロックナンバーは好きだけど、バラードはとばしてアルバムを聴いていた。(ファンに絶対叱られる。)

hideもこの頃から聴き直し始め、私の心で不動のロックスターとなる。

現在ほど好きでなかった19歳の当時ですら、hideが亡くなったときの衝撃はすさまじかった。

テクニカルな歌唱ではない、けど心に届く。そんなキミだけの世界が好き。

 

そこから、陰陽座のようなハードロック&ヘヴィメタルの様式美のロックも大好きになるのだった。

この頃やっと34歳頃。

人間椅子も。しっぶうううううううい!たまらん。

畑がないと理解できないのは、こういう種類の音楽なのかもしれない。

 

人間椅子はここ最近海外でもうけているらしい。

キャリアがものすごく長い方々。今再び花開いていて感慨深い。

ほんと、継続は力なりをみせてくれた人間椅子。最高。

(ちなみに私の大好きな江戸川乱歩の短編小説が由来の人間椅子というバンド名センスったら!大好き。)

曲も江戸川乱歩芥川龍之介やら妖怪やら怪談やら落語やら。モチーフがそそる。

久しぶりに江戸川乱歩の短編を最近読み返したが。

「芋虫」と「人間椅子」という短編が特に好きです。

人間椅子

 

話は陰陽座にもどるが、京極夏彦手塚治虫山田風太郎や・・・モチーフが膨大。

楽曲をほぼつくるベース&ヴォーカルのリーダー、瞬火さんの頭の中を覗いてみたい。

この時点で、ベース&ヴォーカルって言葉に弱くなる。

(THE ALFEE とWANIMAも敬愛するようになる。)

 

個人的には能楽をモチーフにした「組曲黒塚(2部作)」や「道成寺蛇ノ獄(どうじょうじくちなわのごく)」「組曲義経(三部作)」が特に好きです。「道成寺」は能か歌舞伎で一度観てみたなあ。

ツイン・リードギターのハモリが神過ぎて失神しそうになる。

何より女性ヴォーカル黒猫さんの美声は類い希なるもの。筆舌に尽くしがたい。語るに及ばず。やめておこう。

陰陽座

 

やっと、ここまできた。

 

ここまできて、やっと、ジャズを聴く土台が完成しました。

 

ふう。

まだ終わらんのかよ。自分でもほとほと嫌になる。

だが、始めたからには終わらせねばならぬ。これが私のブログスタイル。

 

つづく!!!!!!!