さて、まさかの第4回。
驚いた。全2回くらいで終わると思っていた。
私の幼少期から今までの音楽の軌跡を辿る企画。
どうしてこうなった。
私の影響を受けた音楽を年齢、年代をおって紹介するだけのはずが。
もう、藤井風を語り始めたのが運の尽きと思いあきらめなさるがええ。
(約:ここまで読んだなら毒喰わらば皿まで。最後まで読みなされ。)
(口調は陰陽座の名曲「組曲黒塚」の「安達ヶ原」の鬼婆の語り口調で。)
(わからない方。ごめんなさい。興味のある方は是非聴いてみてね。)
さて、今回のサブタイトルは藤井風氏の最新アルバムLOVE ALL SURVE ALLから、中核となる曲であろう「ロンリーラプソディー」から頂きました。
何故この曲が中核なのかと言うと、「Alone At Home Tour2022」のコンサートに参加した方ならきっと分かるはず。
MCの時、この曲の呼吸(すーはー)について言及していたから。メインテーマなのだろう、と私は受けとめた。
それから、アルバムタイトルに触れるが、2ndアルバム名のLOVE ALL SURVE ALL(全て(の人)を愛し全て(の人)に奉仕せよ)と先の1stアルバム名 HELP EVER HURT NEVER(常に助け、決して傷つけてはいけない)はセットの言葉なんだそう。
調べると、インドの聖人サイババ(現地ではサーイ・バーバーの発音で聖なる父の意)
の言葉で、藤井風氏のお父上が彼に教えた言葉のよう。
(私のサイババについての知識は、瞑想する際のナグチャンパというお香をつくった人っていう情報のみ。青い箱の、チャイハネとかで売ってるやつ。私は20歳くらいの頃そのお香を愛用していた。結構気に入ってるお香だった。どうでもいい情報)
藤井さんがベジタリアン(ヴィーガンではなく、ベジタリアンと公言している)なのは本人が折に触れ話しており、ファンの中では周知の事実。
このあたりにベジタリアンである理由があるのかも知れない。
コンサートの描写に入ろう。
私は去る2022年6月16日の、仙台サンプラザホールのコンサートを観覧してきた。
これから観覧予定のある方は、コンセプトはもう公表されていたとは思うが、楽しみのため読まない方がいいかもしれない。
ネタバレ嫌う方はここから読まないでね。
↓
↓
↓
コンセプトは、彼の自宅にお招き頂いて、曲を聴くというもの。セットは自宅風のリビング、リビングの中央にはピアノがある。
舞台には彼たったひとり。たったひとりで弾き語り。
(もちろん、彼を支えるたくさんのスタッフさんが陰にいるのは忘れてはいない。)
階段があって屋上もある。
屋上の上で、ご機嫌なナンバーのときは弾き語りではなく、カラオケ音源風に歌う。
終始たったひとりで舞台の上。
屋上にはYASAI TABEYO
野菜食べよう
のメッセージ。
不思議ちゃん。
宮城県気仙沼のキャラ、ホヤぼーやと戯れ、会場全体が母性本能をくすぐられる事態が発生する。
あんなかわいいもの、久々みたわ。
不思議ちゃんのかわいこちゃんなのに、演奏は天下一品。
一人で舞台の上。全然物足りなくなんてない。
ピアノ一台と声でどうしてあんな音がするんだろう?音色の、和音の豊かさで単なるピアノではない、いろんな音がする。
打楽器のような、管弦楽器のような、金管楽器のような、沢山の種類の音色が聴こえるピアノ。
彼の歌声は和音のようだ。
重なり、合わさり、深みを感じる。リズム感というか、グルーヴが今までの日本人歌手では聴いたことがないニュアンス。
もちろん似ていないのだが、リズム感に衝撃を受けたのは久保田利伸さん以来、ってくらいぶり。
楽器を全くやらない自分だが、聴いてきた音楽のデータだけは膨大なので、その視点から表現するのを許して欲しい。
そしてリクエストのコーナー。
ホール内に入場するまえに、配られた紙に風さんへのリクエストを書いて、ポストに投函するということをした。
そのポストが舞台に置いてあり、そこから風さんが紙を引いて、ピアノよりキーが少ないキーボードを寝そべり弾きながらリクエストに応えていくという。
分からない曲はスマホで検索し、ちょっと聴いてからすぐ即興演奏、歌唱。
度々「この時間大丈夫?」と聞いてきて、ほんわか。
宮城県民なら誰もが知っている「八木山ベニーランドのうた」は私の中で凄かった。
私の知らないAメロも鮮明に聴けた。
即興の能力凄すぎ。
てか、リクエストした方グッジョブ過ぎ。
サンプラザホールは特殊な形をしており、ほぼ舞台正面からみてアーチ状、と言うのだろうか。2,3階席の一番端の人は、結構な角度から舞台を見ることになる。真横というのか。
その角度が観にくいのを配慮してか、風さんがリクエスト用紙以外から、会場から直接リクエストを募る。
「ごめんな。端っこの人優先でリクエスト聞くからな。」断り謝りながら
「じゃあ、あっちの端の人。」など、スタッフさんに向かわせてマイクを向けて風さんにリクエストを届ける形式。
ほんわか。愛に包まれる会場。
↑
↑
↑
このへん以降はネタバレでもないので、読んでも大丈夫かと思いますよ。
わたし(達)、確かに、風さんに愛されてる。
わたし(達)、確かに風さんを愛していて、風さんちゃんとそれを受け取っている。
気持ちの交換が、そこで行われた。
何度も色んなアーティストのライブに行ったし、そういう気持ちの交換というのは今までも体感したことはあるけど、紛れもなく、愛。愛。愛。
愛の濃ゆさ?量?素粒子?原子?
愛の量を量る単位って何?
つまり、それが多いというのか濃いというのか。
与える力がすごい。
すごい人だ。
アーティストということを超えて、ヒーラーとか、サーバー(コンピューター的な意味ではなく、奉仕する人の意で使用してます)というか。
いうなれば、アガペー(至上の愛、神の愛の意)。
そう、一言で言うと、アガペー。
演目が、コンセプトが、曲が何とか関係なく、これは彼は何を演じても皆に与えちゃうし、癒やしちゃうし、包んじゃう。
でも、全然近寄りがたくなく、普通の人間の感覚を持ってる人なんだなって親しみが持てる人柄。
現在風さんはツアー半ばで休養を取らざるを得ない状態になり、ツアーは一旦お休み中。
公演のスケジュールタイトだものね。
あんなに与えてばかりいたら休養も仕方ないよね。
ファンの方達のSNS等のツイートをみると温かなコメントの数々。
こういうのも本当に癒やされる。ファンの方々の風愛をみるのも本当に好き。
風さんが無理なくツアーを再開できる状態になって、まだまだ沢山の方に愛が届くのを、一個人の名も無きファンですが、お祈りいたします。
(2022年7月21日時点で、広島公演から再開したもよう。風さん、無事復帰おめでとうございます。スタッフの皆さん、ご尽力ありがとうございました。ファンの皆さん、楽しんできてください!)
自分語りのブログのはずが、最終回にこの階は藤井風さんへの愛を叫ぶ回になってしまった。
ここでタイトル回収。
このコンサートで私が受け取ったのは。
「孤独なんて幻想
気にしなきゃいいの
みんな同じ星
みんな同じ呼吸
すーはー
w孤独なんてゲーム
楽しめばいいの
みんな一人でしょ
みんな一つでしょ
何をしたの 何もしてないよ
君は誰なの 僕は君だよ
何も違わないよ
なんで泣いてるの 何が悲しいの
もう分からないよ
あ~あ
ため息は幻
もう聴こえない ロンリーラプソディー」
(ロンリーラプソディー 歌詞 (c)Universal Music Publishing Group)
このメッセージ。
今度こそ、音楽の話がとまらないは全4話 は完決!!!
ありがとうございました。