ぼくらが旅に出る理由1~中野京子さんの怖い絵シリーズ・歴史考察ヨーロッパ編~
Q・趣味は何でしょうか?
A・旅行です。
無難に済ませたいとき、こう私は問いに答える。
もちろん嘘ではない。他の趣味は説明するのにいささか纏めづらい。
旅のスケールに、大きいも小さいもなく、いいも悪いもないから突っ込まれづらいとの予防線でもある。
(本当なら何事もそうなんだけど、旅行についてはそう結論づけしやすい気がする。)
コロナ禍前に比べてよりこっそりいけるコンパクトなお出かけばかりになった。
自分の中で実験的な試みの時は、大体一人旅。
温泉や観光は親しい友人を誘う。
年々、自分のHSPの特徴が顕著になってからは、益々一人行動を好むようになってきた。
昔は海外旅行も憧れたが、知らない人に話しかけるのが苦手、英語のグラマーは出来てもオーラルが苦手、(日本語ですら話すのが最近苦手である。)食べ物の好き嫌いが激しい。これらの理由で海外旅行はストレスになりそうな予感。
それらを度外視して、いつか行きたいリストに入っているのは
2,イタリア:メディチ家の館と庭園
4,オーストラリア:グレートバリアリーフ
5,スペイン:ダリ劇場美術館(フィゲラス)
6,アメリカ:エドワード・ゴーリーハウス(マサチューセッツ州)
こんな感じである。
上記をみると察して頂けるであろうが、4は別として、私は美術と音楽と歴史が大好きである。
日本の歴史の素晴らしさに気がついたのはここ10年ほどなので、国内の行きたいリストはまた別に語りたい。
歴史の面白さにハマったのは高校生くらいの頃。
もともと小学生の頃は、図書館にある漫画・偉人伝やディズニーの挿絵の絵本ばかり読んでいたのだが、高校生の頃美術館に見に行った「ハプスブルク展」で、ヴィジュアル便覧を購入したらすっかり夢中になってしまった。
東日本大震災で紛失するまではずっと愛読書であった。
タイトルも忘れてしまったので、再購入も探すのは手間なのだが、いつか買い直したい。
私は王朝の家系図が大好きなのだ。
ヨーロッパの勢力・家系図で見応えがあるのがハプスブルク家なので、高校生の頃世界史の時間は授業はそこそこに、便覧の家系図を見てうっとり過ごしていた。
(いまとなれば、日本の天皇家こそ世界一歴史が長いことにに気がつき、日本の歴史を軽んじていた自分をなんと浅はかだったと反省する。)
仕方が無い。もう滅びてしまった権力の歴史にしか興味が無いのだから。
革命が起きるまでの歴史が好きで、新しい時代のことはあまり興味が無かったりする。
(日本史も明治維新前が好きで、明治維新後がさっぱりわからない。)
この私の好みにバッチリハマった本が
中野京子 著 「怖い絵」シリーズ
である。
大分シリーズが出ていて、震災で紛失した分も含めるとどれだけ持っているかは不確かだが、新作が出る度購入していた。もちろん続編という形ではなく1冊ごとに完結しているからどこから読んでも大丈夫。
どれが一番お気に入りかと言われると、新刊が出るごとにそれが一番!と記憶が更新されるため、ヨーロッパの歴史の中ではキリスト教が大きな影響を与えてるのだから、
「名画の謎 旧約・新約聖書篇」
あたりから読むといいかも知れない。
旧約聖書はキリスト教徒だけの聖典ではないので、それによる争いが現在でも後を絶たない訳なのだが。
ちなみに、
だそうだ。
そら戦争になるわ。
もう、別物だとして、放っときゃいいのに。お互いの違いに口出すのがそもそもの間違い。
典型的無宗教の日本人の私の意見。
そして、宗教の自由がどれだけ特殊なものかというのをわかってないのが日本人。
もちろん何事にも特殊な例外はあるとして。
私は日本人の感覚でよかったなあーとつくづく思うのであった。
戦争は他の価値観を排除することから始まる。多分。
それをしなくとも、相手から仕掛けられたら終了である。日本の場合。
今起きていることは対岸の火ではないのだ。
綺麗事はやめて、どうやったら日本が守れるのか考えたい。
私は頭がそこまで良くないので、頭のいい人達にもっと考えて貰いたい。
唯一分かるのは、対話でなんとかなったら戦争はいらんのだよ。ということ。
相手の価値観を認めない者を対話に持って行くまでが骨が折れるのだ。
今回は飽くまで歴史考察なので、戦争・宗教考察ではないのでここら辺に留めておく。
ちなみに「怖い絵」は今春舞台にもなった。
残念ながらそちらの公演は終わってしまったようだが、
「星と怖い神話」怖い絵×プラネタリウム
という催しが7月1日~プラネタリア東京にて上映中らしいので、
ギリシア神話と名画に興味がある方は是非。
↓リンクではないです
星と怖い神話 怖い絵×プラネタリウム - プラネタリウム|コニカミノルタ (konicaminolta.jp)
歴史とは1本の樹からの枝分かれなので、スポット的に紹介するのは本当に難しい。
ましてやヨーロッパの母なるハプスブルク家の話となるともうお手上げである。
そこで、思いっきり個人的な趣味のところで抜粋しようと思う。
私が特に好きなのは。
オーストリア=ハプスブルク家の全盛期の女帝、マリア=テレジアの話と
「狂女フアナ」(カスティーリャ女王)の話。
私は豪腕政治家の女性とか、精神を病んでる美女の話に目がないのであった。
忘れてならないハプスブルク家の美女、エリザベート皇后もいるが、(舞台化などされている「双頭の鷲」などで有名な皇妃。宝塚で舞台化もされたようですね。)この人は外見が美しすぎて悪目立ちして、中身の凡庸さ故不幸になった人との印象なので、私の好みではない。
(マリー=アントワネットもそんな感じ。私は仕事が出来る女性か、メンヘラで周りを巻き込むくらいの迷惑な美女が好みなのだ。もちろんフィクションの中でのみである。現実の後者は身近にいたら、絶対嫌だ。)
この3人についてはハプスブルク家の長い歴史においても必ず紹介される機会が多いので、是非興味があったら。「ハブスブルク家12の物語」にも記述がある方達です。
今回はここまで。
歴史については、またゆっくり続きで語りたい。